新人下っ端デザイナーが日本酒片手に語ってみる


 

こんばんは!のんだらねる太郎、津村です。

 

 

飲み会のときは途中でねてしまい、いたずらされる太郎です。

 

 

 

 

 

 

 

 

私はお酒に目がないです。

特に最近のブームは日本酒。

 

本当に好きで好きでたまりません。

どれくらい好きかというと

 

 

 

 

 

 

 

デスクにマイ日本酒&マイお猪口を常備しているほど。

 

 

 

 

他のスタッフが帰ったあとに飲む、この一杯のために生きているといっても過言ではありません。

 

 

 

 

 

ただ最近気になっているのが「日本酒が好き!」というと

「おやじくさいw」と結構な確率で言われること。

 

 

まぁ確かに、日本酒といえばこんな感じで達筆な筆文字が入っているものをイメージしがちですよね。

確かにおじさま感は否めない。

 

 

しかし!!

実は最近の日本酒って、ラベルデザインも凝ったものが多いんです!!

 

 

日本酒のラベルは、日本酒度や使用米の表記以外にも

各々の酒蔵さんが味や想いを伝えるためにデザインに趣向をこらしています。

 

 

 

そんな魅力的な日本酒のラベルを今回ちょこっとご紹介したいと思います!

 

日本酒は全然おやじくさくなぁーい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本酒に親しみのない若い世代の人に、もっと気軽に日本酒を飲んでほしい…

そんな願いから作られた、ワインのようなラベルの日本酒!

 

ワインさながらにフルーティで、グラスで呑みたくなる…ラベル通りの口当たりです。

 

水と米、お酒を造る人、全て地元産にこだわる酒蔵たっての願いで

パッケージは地元・兵庫県加西出身のデザイナーのGRAPH北川さんが

制作されています。

 

 

ちなみに富久錦酒造のロゴも手がけられており、

こちらは頭文字の「ふ」をロゴに見立てたもの。

 

049-0100-363

 

北川さん曰く「新幹線に乗ってたらぱっと思いついた」んだそう。

いいデザインって、案外そんな感じで思い浮かぶものかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日本酒の蔵元の名前も実は「仙禽」というんですが、

仙禽とは中国では仙人の住む仙境を飛び交い、仙人に仕えていた鶴の事を指すのだそうです。

 

昔から長寿と幸福をもたらすシンボルとして愛されてきた「仙禽」。

このお酒も、その鶴のように長く愛されてほしい

そんな想いがこのラベルにはつまっています。

 

文字の部分が、なんだか鳥が羽ばたいているようにも見えますが

仙境を優雅に飛び回る鶴を連想させ、なんとも言えない優雅さも感じます。

 

筆文字っぽさで時代を受け継ぎながら、

それを大胆に鳥へ変貌させることで、新しい個性を打ち出すという意気込みも表現。

見事なまでに蔵元の想いが詰め込まれていますね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、これ新聞紙です、ただの新聞紙。

新聞紙風ではなく、新聞紙。まさかの。

おいおい、箱にぐらい詰めなさいよ!と言いたいところですが、

実はこれにはちゃんとした理由が…。

 

日本酒は光にとても弱く、

昔から『造ったお酒は新聞紙にくるんで保管する事で味を劣化させない』

という風習があったようです。

 

つまり「新聞紙にくるんだままのお酒」は

「品質を落とさず、つくりたてをそのままお客様にお届けしたい」という

蔵元の想いが表現されていたんです!

 

あえてただの新聞紙に包むことで熱意を訴求する

これも一種のブランディングなわけですね、よっニクい演出!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歌舞伎の隈取をそのままパッケージに起用したデザイン、迫力ありますね!

百十郎という名前は、地元の歌舞伎役者「市川百十郎」にちなんで

名付けられたのだとか。

 

この百十郎さんは役者の傍ら、1,200本もの桜の木を境川に植えた人物。

その桜は「百十郎桜」とも呼ばれ、地元岐阜でも有名なお花見スポットだそう。

 

蔵元さん曰く、

『百十郎さんが植えた桜がきっかけでたくさんの人が集まるのと同じように、

私達もお酒を通したコミニュケーションを提案していきたい。

“人と人のコミニュケーションを支える”ことが私達の使命だと思っています。』

との事。

飽きのこない味で、料理にそっと寄り添う百十郎らしい由来です。

 

 

実はこの百十郎、精米歩合や使用米によって名前やラベルが違うんです。

この遊び心も女性の蔵元さんならでは。

黒面、赤面、青面などなど。全部コンプリートしたくなります!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタなの!?というぐらい斬新なパッケージ。

蔵元の5代目と、デザイナー高橋ヨシキさんとの飲みの席でこのお酒は生まれたそうです。

面白いのは、先に名前とラベルデザインを決めてから、それに合わせたお酒を誂えたのだとか!

 

とにかく手に取ってもらいたい!という考えのみでインパクトを完全重視。

それゆえに、あえてこのロバートデニーロのイラスト!

お店でロバートと目が合ったら、思わず頼んでしまいますよね!w

 

こんなにふざけた見た目とは反して、真摯でストイックな味がします。

一度飲んでしまえばその真摯な味にイチコロ。

「まず飲んでみたいと思わせてしまえばこっちのもの」という

5代目とデザイナーの狙いが、しっかり効果を発揮しているお酒です!

 

 

 

 

 

 

いかがでしたか?

 

もの自体の質ももちろん大事なことですが、その商品を包むパッケージが

的外れで見栄えがしなければ目にも留めてもらえず、埋もれてしまいます。

 

 

その持ち味を表現する1つのアプローチとしてデザインはとても効果的。

言葉を発せない商品たちが、お客様の目に留めてもらうためにはデザインはとても大事なもの。

というわけですね☆

 

 

そのパッケージから受けた印象でお酒を選ぶ!

そのほうが、純米・吟醸だとか、甘口辛口の表記だとかで選ぶより

いくらかいいお酒に巡り合えそうですよね!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、

 

ブログも出来たことだし帰ろうかな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ

 

 

 

 

「待って!待ってよ〜ん!!」

 

 

 

 

 

 

ん?なにやら外が騒がしいです。

 

 

 

 

あれは、我が社の社長と鼻…いや、ミッツこと三橋さん!

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁん!こんなにミッツと語り合ったのは初めて〜ん!」
「もう一件、語り合わな〜い!?」

『いやボクは帰りますので。』

 

 

 

 

 

 

 

「そんな事いわないでさあ、もう一件〜!お願い〜ん!!」

『今回はご遠慮いたします。離してください。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ〜ん、つれない〜!ねぇ、ねぇ、ねえってば〜!」

『なんでオネェ言葉なんですか!離してください!!』
『すいません!お巡りさん!お巡りさんはいませんか!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「嫌がったふりしちゃって〜♪キャワイイんだからぁん♪」

『え、ちょっと…なんですか!?なんか様子がおかしくないですか!?ちょ、ちょ、』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いやぁぁ!誰か助けてぇぇええ!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お酒はラベルからデザインの勉強もできて、そのうえ美味しくて…

本当に素敵なものです!

 

でも時に飲みすぎてしまうと、とんでもない事態につながることもっ!!

 

お酒は飲みすぎに注意ですね!!

 

皆さんもほどほどに、そして楽しく!

お酒をラベルも含めて堪能しましょう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





-A design with love- REAL WORKS
webデザイナー
津村 優衣

三度の飯と昼寝とお酒!